新4K衛星放送とは?見るために必要な設備など徹底解説

4K放送に対応したテレビ

国際的スポーツ大会開催を来年夏に控え、ハイビジョン放送を超える美麗な映像が楽しめる4K放送の普及スピードが加速しています。その一方で、キレイな映像を楽しみたいものの、4K放送を見る方法が分からないと、お悩みの方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、4K放送の特徴から視聴に必要とされる機器など、最初に覚えておくべき基本知識を分かりやすく解説していきます。いざ、来年夏に開催される国際的スポーツ大会を4K放送で楽しもうと思った時、テレビを見るために必要機器が手に入らないといったことにならないよう、重要なポイントを押さえておきましょう。

4K放送とは

そもそも、4Kとは何なのか。そして、今の地デジやBS、CSのハイビジョン放送と比べて何がすごいのか、基本的なポイントを、キーワードとなる「画素数」の説明とともに解説していきます。

2011年にアナログ放送が終了した後、2K、4K、8Kとさまざまな新放送が登場し、テレビは目覚ましい勢いで進化しています。「K」というのは、テレビ画面に映像を表示するための点(画素)を1,000単位で表した記号で、それぞれの解像度は下記のとおりです。

  • 2K・・・水平1,920画素×垂直1,080画素→約207万画素
  • 4K・・・水平3,840画素×垂直2,160画素→約829万画素
  • 8K・・・水平7,680画素×垂直4,320画素→約3,318万画素

Kの前に付く数字は水平画素を表しており、1,920画素は約2,000画素であることから、2Kと表現されるのです。 デジタルカメラと同じで、画素数が多くなればなるほど表現力は豊かになるほか、映像の場合は臨場感が格段にアップします。現行の地上波デジタル放送(以下、地デジ放送)は2Kで、4K放送になると画素数が約4倍(207万画素→829万画素)になるので、よりリアルな映像が楽しめるというワケです。

4K放送の特徴

4K放送によって映し出される画質は、言葉では言い尽くせないほどの美しさです。具体的にどれぐらいのインパクトがあるのか、主な特徴を分かりやすくまとめてみました。

解像度が地デジ放送の約4倍に上がる4K放送では、映像がくっきりするだけでなく、色や明るさの再現力も向上するため、よりリアルな描写が可能になります。
とくに、濃淡の表現はため息が出るほど美しいと感じますし、動きが早い映像はぼやけることもないので、これまで体験したことのない映像美に多くの方が圧倒されることでしょう。
自然の美しさを映し出す番組であれば、目の前に海や山が広がるような錯覚を、ドライブの映像でしたら、自分が車を運転しているような興奮を覚えるかもしれません。

4K放送はいつから開始?

4K放送は言葉だけが先行し、いつから始まるのか、どのチャンネルで楽しめるのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。
実は、本運用はすでに国の政策に基づき2018年12月1日からスタートしています。地デジ放送は今後も2Kのままですが、BSとCSでは続々と4Kのチャンネルが誕生しているのです。
また、ケーブルテレビやインターネット回線を利用したIPTV(ひかりTVなど)でも、4Kコンテンツを楽しむことができます。
これまでは、地上波テレビ局のBSチャンネルしかありませんでしたが、スポーツ専門チャンネルや映画専門チャンネルなど、娯楽カテゴリーもどんどん4Kになっているのが特徴です。
なお、BS日テレ 4KとWOWOWの4K放送は遅れていて、前者は2019年9月1日、後者は2020年12月1日にスタートする予定になっています。

4K放送を見るために必要な設備

ここで注意したいのが、現在のハイビジョン放送と4K放送とでは、送信される電波の種類が異なるため、新たな機器が必要になります。
地デジ放送は470~710MHzの周波数帯域を使っていますが、BSとCS放送は、1,032~3,224MHzの帯域を使った「高度広帯域伝送方式」が採用されています。
したがって、4K放送を見るためにはこの伝送方式に対応したテレビやチューナーの他アンテナが必要になります。

映像の魅力が何倍にも広がる4K放送ですが、対応機器が必要になるうえに、普段視聴しているテレビでは受信できないチャンネルもあります。では、4Kテレビを堪能するための必要機器をケースごとにまとめていきますので、自分はどれに該当するか確認してみてください。

※BS右旋・BS左遷・110度CS左旋それぞれで視聴可能なチャンネルについて、詳しくは次項「4K放送で見ることができるチャンネルと受信方法」をご覧ください。

▼ 一部の4K放送(BS右旋)のみ視聴するために新規に必要な機器
  • 従来のBS/110度CSアンテナを持っている方・・・4K対応テレビ、4Kチューナー
  • 4K対応テレビと従来のBS/110度CSアンテナを持っている方・・・4Kチューナー
▼ すべての4K放送(BS右旋、BS左旋、110度CS左旋)を視聴するために必要な機器
  • 4Kテレビを持っていない方・・・4Kチューナー内蔵テレビ(もしくは4K対応テレビと4Kチューナー)、4K・8K対応アンテナ
  • チューナー非内蔵の4Kテレビを持っている方・・・4Kチューナー、4K・8K対応アンテナ
  • 4Kチューナー内蔵テレビを持っている方・・・4K・8K対応アンテナ

4K放送に対応したテレビ

4Kテレビは、4K放送が受信できない4K対応テレビと、4Kチューナーが内蔵されていて、4K放送の受信も可能な4Kテレビに分かれます。ここで、それぞれのテレビの違いを理解していきましょう。

4K対応テレビ(4Kチューナー非内蔵)

2018年10月までに購入した4Kテレビはほとんどの場合チューナーが内蔵されていませんので、視聴できるのは従来のBS放送と110度CS放送に分類されるチャンネルのみです。
上記のように、4Kチューナーと4K・8K対応アンテナ接続することで、すべての4K放送が楽しめるようになるのです。

4Kテレビ(4Kチューナー内蔵)

チューナーが内蔵されている4Kテレビであれば、4K・8K対応アンテナと接続するだけですべての4K放送が視聴可能です。

4Kチューナー

4K対応テレビとセットで必要になるのが、4Kチューナーです。4Kチューナーとは、アンテナで受信した4K放送の電波を画面に映し出すために、信号変換する設備のことです。この設備は先述のとおり、本体に4Kチューナーを内蔵しているテレビ(4Kテレビ)もあります。チューナーを内蔵していない4K対応テレビは、外付けタイプの4Kチューナーを追加しなくてはなりません。

4K放送に対応したアンテナ

4K放送はBSと110度CSで展開されますが、従来の右旋だけではなく左旋でも電波が発信されているので、受信するためのアンテナの購入も必要です。従来のBS/110度CS対応アンテナで、専門性の高い一部のチャンネルは視聴できません。
また、屋内配線の状況によっては、ケーブルやブースター、分波器といった機器も必要になります。

従来のBS/110度CS対応アンテナの場合

右旋の4K放送は見られますが、左旋の4K放送は視聴できませんので、4K・8K対応アンテナに買い替える必要があります

4K、8K対応アンテナの場合

あらゆる4K放送が楽しめます。

4K放送で見ることができるチャンネルと受信方法

4K放送を楽しむための機器が分かったところで、今度はチャンネルに注目してみましょう。

視聴可能なチャンネル

4K放送は、従来からある「右旋(うせん)」と、新しい「BS左旋(させん)」「CS左旋(させん)」の3種類があります。
2019年4月1日現在、チャンネルは下記のように分かれているので、ぜひ参考にしてみてください。

▼ BS右旋
  • NHK BS4K
  • BS朝日 4K
  • BSテレ東4K
  • BS日テレ 4K(2019年9月1日開始予定)
  • BSフジ 4K
  • BSTBS 4K
▼ BS左旋
  • ザ・シネマ 4K
  • ショップチャンネル 4K
  • QVC
  • WOWOW(2020年12月1日開始予定)
  • NHK BS8K
▼ 110度CS左旋
  • J SPORTS 1 4K
  • J SPORTS 2 4K
  • J SPORTS 3 4K
  • J SPORTS 4 4K
  • 日本映画+時代劇4K
  • スターチャンネル
  • スカチャン 1 4K
  • スカチャン 2 4K

4K放送の受信方法

4K放送は右旋と左旋によって受信方法が変わりますので、下記を参考に必要な設備やケーブル等を揃えてください。

▼ BS右旋
現在のBS放送が視聴できる環境であれば、従来の受信設備のまま視聴できます。自分の家のテレビがその環境にあるかどうかを調べるのは、とてもカンタンです。
▼ 確認方法
  1. テレビのリモコンにあるBSのボタンを押す
  2. BS258ch(Dlife)に合わせる
  3. 映像が映っていることを確認

以上、たった3ステップです。
BS258ch(Dlife)は、BS放送の無料放送です。この番組が映っていたら、主要なBS4Kチャンネルは受信できています。

ただし、自宅で使っている設備には、施工に不備があったり、旧タイプの製品を使っていたりするケースもあります。そのため、このようなケースでは、受信設備の改修が必要になります。

▼ BS左旋、110度CS左旋
BS左旋と110度CS左旋の場合は、アンテナを「分配器」に接続し(※受信環境によっては「ブースター」が必要)、分配器から同軸ケーブルを接続します。
さらに、「分波器」につなげ、地デジ用アンテナ線とBS/110度CSアンテナ線の2つに分け、前者はテレビに、後者は4Kチューナーに接続。4Kチューナーとテレビは、HDMIケーブルでつなげます。
テレビが4Kチューナー内蔵タイプの4Kテレビでしたら、BS/110度CSアンテナ線もテレビに直接接続してください。これで、BS右旋だけでなく、BS左旋や110度CS左旋も視聴することができます。

4K対応テレビだけでは4K放送を見ることができない?

混同しやすい4K対応テレビと4Kテレビですが、まったくの別物と認識してください。
いずれのケースでも全てのチャンネルを視聴するために必要な設備は、

  • 4K対応テレビまたは4Kテレビ
  • 4Kチューナー(テレビに4Kチューナーが内蔵されている場合は不要)
  • 4K・8K対応アンテナ

以上の3点セットです。

これから全ての4K放送を視聴したいと考えている方は上記のセットを、4K対応テレビをすでに持っている方は、視聴できるチャンネルが増え、楽しみがさらに広がる4Kチューナーと4K・8K対応アンテナを購入してみてはいかがでしょうか?